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江戸時代の天文学者、岩橋善兵衛ゆかりの天文台「善兵衛ランド」

 Uploaded by 朝日新聞社 江戸時代の天文学者、岩橋善兵衛ゆかりの天文台「善兵衛ランド」 (2018/05/11)

江戸時代の天文学者、岩橋善兵衛ゆかりの天文台
「善兵衛ランド」

「善兵衛ランド」なる施設が大阪府貝塚市にある。名前だけでは中身が想像できないが、市が1992年に開いた天文台だ。訪ねると、小高い丘にある白いドームが出迎えてくれた。
 「善兵衛」は、地元出身の江戸時代の天文学者、岩橋善兵衛(1756~1811)のこと。魚屋の次男に生まれた善兵衛は、眼鏡のレンズを磨く職人になり、やがて望遠鏡づくりに没頭する。善兵衛がオランダ製をしのぐと評された「窺天鏡(きてんきょう)」をつくったのは38歳のときだった。
 日本初の天体観測会を京都で開いたとされ、太陽の黒点や月のクレーター、木星のしま模様に当時の知識人らは驚いたという。苦心して独自の改良を重ねた望遠鏡は精度が高く、幕府の天文方や諸大名にも使われた。日本初の実測地図をつくった伊能忠敬が使った望遠鏡も善兵衛製だ。
善兵衛への理解を深めたところで、いざ、観測室へ。「グオーン」という音とともにドームの扉が開き、望遠鏡が空に向く。 ふらりと訪れても、無料でこれでもかと星を見せてくれる。




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