新型コロナ感染拡大 水際対策の一方で検査に問題も

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新型コロナ感染拡大　水際対策の一方で検査に問題も

2020/01/31 公開 中国からチャーター機の第3便が帰国し、10人が病院に搬送されました。一方、チャーター機を使わずに帰国した人のなかには「検査をしたい」と申し出たのに受けられなかったと訴えている人もいます。 　31日に武漢市から到着したチャーター機の第3便。乗客149人のうち、10人が病院に搬送されたことが新たに分かりました。残る人は都内で検査を受けることになります。 　その一方で、チャーター機ではなく自力で武漢から帰国したという男性。37度の微熱が続いていますが、せきの症状がないため検査対象にならないと言われたそうです。現状、武漢への渡航歴などがあっても37.5度以上の発熱やせきなどの呼吸器症状3つの条件がすべてそろっていないと検査の対象になりません。 　中国全土で感染者は1万人に迫り、その多くは武漢ですが、浙江省や広東省でも感染者は増えています。日本政府は31日、湖北省を除く中国本土について感染症危険情報を不要不急の渡航をやめるよう促す「レベル2」に引き上げることを決めましたが、アメリカ国務省は30日にさらにレベルを上げ、最も危険であることを示す渡航禁止にすると発表しています。さらに、政府は当初の予定から1週間前倒し、新型コロナウイルスを指定感染症に指定する政令を来月1日から施行します。これで感染が疑われる患者に入院を勧告し、従わない場合は強制的に入院させることもできます。 　そして、今月31日午後、国立感染症研究所が新型コロナウイルスの分離に成功したと発表しました。国内では初めてで、抗ウイルス薬やワクチンの開発に役立つとみられます。