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駅前にずらり「バス停の墓場」 東武線の細谷駅 群馬・太田

 Uploaded by 朝日新聞社 駅前にずらり「バス停の墓場」 東武線の細谷駅 群馬・太田 (2018/06/02)

駅前にずらり「バス停の墓場」
東武線の細谷駅 群馬・太田

東武伊勢崎線の細谷駅(群馬県太田市)は、路線バスも通らない小さな駅。でも駅前には100を超えるバス停の標識が立っている。改札口を出て右手に向かうと、人や自転車がすれ違える程度の細い道沿いの柵の向こうに、大量のバス停の標識が並んでいる。記者が数えたところ、130基ほどだっただろうか。都会の駅にも、こんなにバス停はないだろう。標識を支える石にはコケも生え、林立する墓石にも見えてくる。インターネット上には「バス停の墓場」という記述もあった。
 駅前でまばらな利用客に声を掛けてみたが、「もう慣れた」「言われてみれば変」といった反応だった。市交通対策課によると、バス停の標識は、市道の一部を利用して並べられている。平賀英夫課長補佐は「かつて市内で使っていた標識を、一時的に細谷駅前に置いています」と説明する。
 太田は大手自動車メーカー・スバルの「企業城下町」。そんな土地柄もあり、自動車の利用が盛んだ。一方で路線バスの利用状況は低迷が続き、2010年3月末には市内11路線のうち一気に9路線を廃止した。細谷駅前にあるのは、この時行き場を失ったバス停の標識だ。高橋清課長は「当時、柵の中にゴミや壊れた自転車を投げ込まれることも多くて、それを防ぐ『壁』の効果も期待しました」と話す。
 ただ、「駅前に古いバス停が並ぶのは、景観上好ましくない。暗い雰囲気も防犯上良くない」と平賀さん。実は最近、駅前にあったバス停の標識のうち100基ほどを別の場所へ動かした。その中から状態の良い30基を選び、市内で今春新設した無料バス2路線に再利用した。



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