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「密」防ぐ外階段 絶景まで600段 東京タワー展望台 営業再開

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「密」防ぐ外階段 絶景まで600段 東京タワー展望台 営業再開
2020/05/30 公開
新型コロナウイルスの緊急事態宣言を受けた都の休業要請により、4月8日から休館していた東京タワー(東京都港区)で28日、展望台の営業が再開された。記者が訪れると、来場者の検温を実施したり、エレベーターではなく外階段の利用を推奨したりするなど、感染防止対策を取りながら慎重に再スタートを切っている様子がうかがえた。

 入り口には、高さ約150メートルのところにある展望台「メインデッキ」やエレベーター、手すりなどを含む全館に抗菌コーティングを施したことを説明するポスターが掲示されていた。各所の床にソーシャルディスタンス(社会的距離)をとるよう促すマークが貼られ、来場者にはマスクの着用や所定の場所での検温の協力が求められる。

 当面は営業時間を2時間短縮し、いわゆる「密」状態を防ぐため、エレベーターの定員を最大4人に制限するなど感染防止対策を徹底。通常は土日祝日に限り開放しているメインデッキまで続く約600段の外階段を6月14日まで毎日開放しているのも、その一環だ。

 記者も外階段を上ってみると、確かに「密」を防げると感じた。ただ、巣ごもり生活でコロナ太りした体には負担が大きく、半分ほど上ったところで息が上がり、膝が笑ってしまった。

営業が再開された東京タワーの展望台で眺望を楽しむ入場者たち。足元には一定の距離をとるよう促すシールが貼ってあった=28日午後、東京都港区(鴨川一也撮影)
営業が再開された東京タワーの展望台で眺望を楽しむ入場者たち。足元には一定の距離をとるよう促すシールが貼ってあった=28日午後、東京都港区(鴨川一也撮影)
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 やっとの思いでメインデッキに到着。家族4人で訪れた世田谷区の会社員、遊佐文一さん(49)は「外出自粛で子供たちもストレスをためていた。外階段を上ってきたが、開放感を味わえた」と笑顔を見せた。夫婦で気分転換に来たという葛飾区の画家、笹秀也さん(68)は「久しぶりに東京タワーから街並みを見下ろし、コロナの不安を一瞬だが忘れることができた」。品川区の薬剤師、齋藤めぐみさん(28)も「外階段を上って気持ちよかった。外出自粛の運動不足を解消できた」と語った。


 日没後は再開初日の限定企画として、カラフルなイルミネーションが施された。東京観光の「灯」が復活することへの願いが込められている。

 運営会社によると、初日の人出は例年同時期の1割以下だという。それでも担当者は「安心・安全の態勢を整えてオープンしている。万全の対策をとっているので、ぜひ開放感を味わいに来てほしい」と呼びかけていた。





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