SSブログ

路上に「食料庫」、誰でも出し入れ コロナ支援で

 Uploaded by 朝日新聞社
路上に「食料庫」、誰でも出し入れ コロナ支援で
2020/05/20 公開
新型コロナウイルスの影響で収入が減ったり、食べる物に困ったりしている人に役立ててもらおうと、タイの路上に「食料庫」が次々と登場している。食べ物を取り出すのも、入れるのも自由。支援の動きは全国に広がっている。4月下旬、ボランティアグループ「リトル・ブリック」がバンコク中心部など計5カ所に食料庫を置いた。高さ約1メートル、ドア付きで、「適量を入れて、必要な分だけ取って」と書いた紙が貼られた。米国の教会の活動を参考に発案したグループ代表のスパキット・クルチャートビジットさんによると、同様の食料庫は2週間ほどでタイの数百カ所に設置された。
 バンコクのスクンビット地域では5月13日昼、食料庫の前に寄付する食べ物を袋に入れた人や、食料を受け取るために空の袋を手にした人が並んでいた。ボランティアスタッフが路上にテープを貼り、「距離をとって立って下さい」と呼びかけた。布袋に乾麺などを入れて寄付しにきた学校教諭のプラーワ・ラチャウォンさんは「私は幸い仕事も収入もある。苦しんでいる人の助けになりたい」と語った。
 菜種油やゆで卵を持ち帰ったマイトリー・ナトンさんは、内装業の仕事が新型コロナの影響でほとんどなくなった。「収入は以前の3分の1で月6千バーツ(約2万円)。食事を1日2回に減らし、妻と空腹を我慢して生きている。手をさしのべてくれる人には感謝しかない」と言う。
 ボランティアグループ代表のスパキットさんは「仏教国で生きる私たちは、困っている人がいれば助けるのは当然と教えられてきた。もっと活動が広がってほしい」と話した。





nice!(0) 

nice! 0