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ヒガラはシジュウカラの鳴き声でヘビをイメージ

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ヒガラはシジュウカラの鳴き声でヘビをイメージ
2020/05/15 公開
日本全国に生息する小鳥の「ヒガラ」は、仲間の「シジュウカラ」が天敵のヘビを見つけた際に発する特異な鳴き声を聞くだけでヘビの姿を思い浮かべている可能性があると、京都大白眉センターの鈴木俊貴特定助教(動物行動学)が15日、米学術誌「カレント・バイオロジー」電子版に発表した。ヒト以外の動物が、他種の鳴き声から対象物をイメージし、その意味を理解していることを示す初の成果という。
 シジュウカラは天敵のヘビを見つけると「ジャージャー」と特別な鳴き声を発してシジュウカラの仲間に警告するが、同じくヘビが天敵のヒガラもその鳴き声を手掛かりにしてヘビの場所を確認し、追い払おうとする習性があるという。
 実験では、長野県北佐久郡で計93羽のヒガラを対象に調査。録音したシジュウカラの警戒音をスピーカーから流し、ヘビが木の幹を上ったり地をはったりする様子に似せて、小枝をひもで動かしてヒガラの行動を調べたところ、ほとんどの個体が接近して枝を確認した。一方、他の鳴き声を聞かせた場合や枝の動きがヘビに似ていない実験では、ヒガラはほとんど近づかなかった。
 こうした結果から、ヒガラはシジュウカラの鳴き声を聞いて機械的に行動するのではなく、実際にヘビをイメージし、目の前の物体に当てはめながらヘビを探していたと解釈できるという。鈴木特定助教は「今後は、ヒガラがどのようにしてシジュウカラの鳴き声とヘビの概念を関連付けたのか、その学習過程を調べたい」としている。





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