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ドバイで1本60万円「世界一の日本酒」 熟成の可能性 山口県の「夢雀」

 Uploaded by 朝日新聞社

ドバイで1本60万円「世界一の日本酒」 熟成の可能性
山口県の「夢雀」

2020/01/18 公開
750ミリリットル瓶1万4888香港ドル。日本円で約20万円。堀江酒場(山口県岩国市)がつくる「夢雀」が、熟成という概念で「世界一の日本酒」として注目を集めている。
 香港の高級ホテル、ブランドが集まる一等地、湾仔にワイン販売店「マディソンワイン」はある。数百本のワインが眠る一角に、夢雀があった。この店での販売実績は、昨年10月までの半年で36本。顧客は銀行など大企業の幹部ら。一度に6本買った客もいた。高級ホテル「フォーシーズンズ」のフレンチレストランでも提供され、担当のソムリエも「複雑な味わいで値段に見合う酒だ」と評価する。
 一般的に日本酒は、醸造や出荷から1年以内で飲まれる。ところが、夢雀は熟成を前提につくられている。低温保存することで、出荷から熟成を経るにつれ、果物のような香りや香ばしさが何層にも折り重なり、角がとれたまろやかな味に変化していく。
 「ワインに負けない日本酒にしたい」。堀江酒場の杜氏、堀江計全さんは話す。企画・販売を担当する山口市のベンチャー商社「アーキス」によると、政治家や企業トップが集まる海外のパーティーでは、1本数十万円のワインが持ち込まれる。
 コシヒカリの突然変異種「イセヒカリ」を磨きに磨いた。50%以下なら「大吟醸」と名乗れるところを極限の18%まで。「使ったことのないコメ」と堀江さん。2016年、1千本を仕込んだ。
 海外での反応は予想を超えた。16年秋、ドバイにある世界一高いビル「ブルジュ・ハリファ」であった試飲会で6本売れた。1本60万円。正規価格8万8千円の7倍近く。輸出先は香港、台湾、米ニューヨークへと広がった。





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