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縮む日本酒、海外では追い風 香港で売り込む杜氏の野望

 Uploaded by 朝日新聞社

縮む日本酒、海外では追い風 香港で売り込む杜氏の野望
2020/01/16公開
アジア最大級の酒の見本市「香港インターナショナルワイン&スピリッツフェア2019」の会場にいたのは、山口県阿武町にある「阿武の鶴酒造」の杜氏兼社長、三好隆太郎さん。ワイン、ウイスキー、リキュール、日本酒、焼酎……。世界30の国と地域から、香港市場にねらいを定めて酒が集まる。会場は数百人のバイヤーやソムリエたちの熱気であふれかえっていた。
 「海外でどう評価されるのか、生の声をとにかく聞きたい」
 ほぼ1人で酒造りをしている小さな蔵元。新酒の仕込みが本格化する時期に、2泊3日で乗り込んだ。黒のはっぴ姿でブースから身を乗り出し、身ぶりを交えて説明する。自身の名前を冠した純米吟醸「三好」をワイングラスに注ぎ、バイヤーが口に含む様子をじっと見つめた。
 「口の中で広がる『うまみ』が長く続くね」「華やかな香りが魅力的だよ」。広東語や英語で飛び交う感想が、通訳を介して響く。
 この日1日で50人ほどのバイヤーと商談し、日本系のスーパーと酒販店から「サンプルがほしい」という依頼が2件。商談はわずか20分ほど。日本にはないスピード感だ。





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