クロマグロの稚魚３千匹全滅 安心した直後に起きた異変

Uploaded by 朝日新聞社 クロマグロの稚魚３千匹全滅　安心した直後に起きた異変 (2019/12/30)

クロマグロの稚魚３千匹全滅　安心した直後に起きた異変

青森県営浅虫水族館（青森市）で今年の夏、クロマグロの稚魚約３千匹が搬入から約１カ月半で全滅した。稚魚の大量死は、搬入されたのは、はるばる大分県の研究施設からトラックでやってきた生後５０日ほどのクロマグロ。人工孵化から育てた親魚の卵を孵化させて育てた「完全養殖」の稚魚だった。 　クロマグロの稚魚は水温がわずかに変わっただけで死ぬ可能性があり、強い光にもパニックを起こすほど繊細だという。大分から青森までの輸送には、水温や光量を細かく調整できる特殊な水槽を積んだ活魚トラックが用意され、細心の注意を払って約３０時間かけて運ばれてきた。 　３千匹のうち約１００匹は輸送途中で死んだものの、トラックは無事に水族館に到着。イルカ用の水槽に移された稚魚たちは元気に泳ぎ回り、関係者たちは胸をなで下ろした。異変が起こったのは、その後だ。