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お台場の水「臭い」騒動 大会中にしのぐだけでいいのか

 Uploaded by 朝日新聞社 お台場の水「臭い」騒動 大会中にしのぐだけでいいのか (2019/09/25)

お台場の水「臭い」騒動 大会中にしのぐだけでいいのか

東京五輪・パラリンピックに向け、東京都港区のお台場海浜公園で8月に開かれたテスト大会。トライアスロンでは、大腸菌数が基準値の上限を超え、スイムが中止となった。
 背景には、東京都心の下水道の仕組みがある。23区のほとんどでは、トイレや手洗いなどで出る汚水と雨水を一つの下水道管に集めて下水処理場に送っている。激しい雨で管の容量を超えた場合、下水が街にあふれ出かねないため、汚水混じりの下水をそのまま川などに流す。お台場はそうした河川の水を受け止める場所だ。
 だから大会関係者は、期間中に雨が降らないことを祈っている。
 一方、コンクリートジャングルになった都市のあり方に目を向けてほしいというのが「天水研究所」代表の村瀬誠さんだ。墨田区職員として、下水道の水があふれる都市型洪水の対応に追われた。いまは雨水の貯留・利用の普及に努める。東京スカイツリーなどには雨水タンクがあり、トイレや屋上緑化に使われている。
 前回の1964年大会の前は、20%台だった下水道普及率の向上などが課題となり、インフラが飛躍的に整った。今、後に残すべきレガシー(遺産)は何か。ライフスタイルを見直すことで、身近な東京湾の水を少しでもきれいにすることも、その一つではないか。





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