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「脱走の女王」1カ月ぶりに登場 運動神経抜群の「70歳」

 Uploaded by 朝日新聞社 「脱走の女王」1カ月ぶりに登場 運動神経抜群の「70歳」 (2019/09/05)

「脱走の女王」1カ月ぶりに登場 運動神経抜群の「70歳」

「脱走の女王」の異名を持ち、くりっとした瞳にあざやかな毛並みで人気の福井県鯖江市西山動物園のレッサーパンダ「ミンファ」(メス・13歳)。体調不良が疑われて8月から非公開のスペースにいたが、約1カ月ぶりに来園者に姿を見せてくれることになった。
 曽祖父が同園生まれという縁で、ミンファは千葉県の市川市動植物園から2008年にやってきた。5頭を出産。移った神戸市の王子動物園でも3頭を産み、同園のレッサーパンダとしては25年ぶりの繁殖と話題になった。
 穏やかな性格ながら抜群の運動神経も人気の一つだ。1歳の時にフェンスを飛び越えて脱走。翌日に近くの住宅街で発見され、神戸でも脱走を試みて飼育員を悩ませたという。その様子がテレビなどで取り上げられ、「脱走の女王」として人気者になっていった。
 今年2月に神戸から鯖江に里帰り。13歳と人間でいえば70歳に近いが、県外からファンが見に訪れるなど、今もなお人気は高い。
 異変が見受けられたのは夏ごろだった。ファンから「足をひきずっている」「食べ物が口からこぼれている」などの声が寄せられた。園が様子を確認したところ、病気の可能性もあるものの、早急に治療を施すほどではないと判断。加齢による影響が大きいと考え、少しでも過ごしやすいようにと、先月上旬、高低差の少ない非公開の飼育スペースに移動させた。
 周囲の心配をよそに、ミンファは元気そうだ。食欲旺盛で、大きくても6キロ程度の一般的な体重に対し、ミンファは約7・5キロまで増加。負担軽減のためにも今はダイエット中という。
 園では暑さのやわらぐ9月上旬から、今いる非公開のスペースを遠目から見えるようにするという。10月からは高低差の少ない場所に移し、本格的に公開を再開する予定だ。





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