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家に帰ろう、デモ隊は訴えた 催涙弾が飛ばない香港の夜

 Uploaded by 朝日新聞社 家に帰ろう、デモ隊は訴えた 催涙弾が飛ばない香港の夜 (2019/09/02)

家に帰ろう、デモ隊は訴えた 催涙弾が飛ばない香港の夜

香港で続く抗議デモは、全体を束ねる組織やリーダーが存在しないのが特徴だ。人々はSNSを通じて緩やかにつながり、ゲリラのようにターゲットを変えて街に現れる。柔軟さと、危うさと、日々異なる表情を見せるデモ隊の姿を追った。

 君には民衆の歌が聞こえるか
 怒れる者たちの歌声だ
 再び奴隷になることのない民衆の曲だ

 8月13日午後、香港国際空港の第1ターミナル。ロビーに座り込んでいた黒服姿のデモ隊が立ち上がり、歌声に合わせて行進を始めた。スーツケースを手にした旅行者が遠巻きに見守る。
 ミュージカル映画「レ・ミゼラブル」でパリ市民が歌う「民衆の歌」(Do You Hear the People Sing?)だ。1832年にフランスで起きた「六月暴動」を描く場面の劇中歌。「戦いに加われ 自由となる権利をもたらす戦いに」。王政打倒を呼びかける革命歌に、香港の境遇を重ねたのだろう。作品が映画化された翌々年の2014年、香港で普通選挙の実現を求める若者らが路上を占拠する「雨傘運動」が始まると、抗議活動を象徴する曲として市民が歌い継ぐようになった。





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