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北方墓参団、水晶・色丹島へ 第1回の歌に送られ出港

 Uploaded by 朝日新聞社 北方墓参団、水晶・色丹島へ 第1回の歌に送られ出港 (2019/07/26)

北方墓参団、水晶・色丹島へ
第1回の歌に送られ出港

「♪吹雪に打たれ霧にぬれ 叫び続けた故郷の 島に帰れる時がきた 新たな墓標あつらえて……」
 今年の第3次となる道主催の北方墓参団(柏原榮団長、49人)が7月26日、1964年の第1回墓参を記念してできた歌に送られ、交流船「えとぴりか」で根室市の根室港を出港した。歌は長い間使われていなかったが、今回の行き先が55年前の第1回と同じ歯舞群島の水晶島と色丹島となったことから復活させた。
 「故郷の島に帰る日が」というタイトルで、網走市の教育委員会職員が作詞、根室市の音楽家が作曲した。「♪異郷にたとえ眠るとも 島は故郷に変わりない」。長い間願ってきた墓参がやっとかなった元島民らの熱い思いを込め、第1回墓参団の出港の際に流された。
 この日は歌が流れるなかで出港式が行われた。水晶島出身の柏原団長(88)は、「領土返還の決意を新たに参拝してまいります」とあいさつした。




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