田畑を荒らすオランウータン 開発に追われ人里に出没

Uploaded by 朝日新聞社 田畑を荒らすオランウータン　開発に追われ人里に出没 (2019/06/17)

田畑を荒らすオランウータン　開発に追われ人里に出没

インドネシア・スマトラ島北部タパヌリの森が開発と保護のはざまで揺れている。ジョコ大統領の旗振りで水力発電所建設が進められているが、そこは絶滅の恐れがある新種オランウータンのすみかでもある。 　タパヌリオランウータンは２０１７年１１月に新種と確認された。一帯には無許可の立ち入りや伐採を禁じる保護区域があり、タパヌリ種も１８年から保護対象となっている。ただ「森はつながっており、保護区域外にも生息している」と、北スマトラ自然資源保全局シピロック事務所の自然保護官は説明する。記者が目撃したのも保護区域外。地元住民が耕す田畑から森の中を数百メートルほど入ったところだった。