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関空対岸りんくうタウン、30年目の完売 赤字1千億円

 Uploaded by 朝日新聞社 関空対岸りんくうタウン、30年目の完売 赤字1千億円 (2019/03/07)

関空対岸りんくうタウン、30年目の完売 赤字1千億円

関西空港の対岸に大阪府が造成した「りんくうタウン」が、分譲開始から30年目で契約率100%を達成した。バブル崩壊でつまずいたが、近年は商業施設や工場が進出し、関空を利用するインバウンド(訪日客)にも期待が集まる。それでも、収支は1千億円を超える赤字になるという。
関空から連絡橋を渡り、対岸の大阪湾沿いに広がる街並みが「りんくうタウン」だ。大阪府は1日、最後に残っていた1区画(約1・2ヘクタール)について、ホテルを運営する不動産会社と2月28日に売買契約を結んだと発表した。2023年2月までの開業を見込む。
 りんくうタウンは1994年の関空の開港にあわせて、大阪府が泉佐野市と泉南市、田尻町の2市1町にまたがる海岸を埋め立て、318ヘクタール(分譲用地130・8ヘクタール)を造成した。商業地域や工業地域、住居地域を備えた総合産業団地だ。現在約180の企業や大阪府の施設などが立つ。
 分譲開始は平成が始まった翌年の90年。しかし、バブル崩壊にぶつかり、進出を予定していた企業が相次いで撤退。街開きした96年の分譲用地の契約率は3割程度にとどまった。超高層ビル「りんくうゲートタワービル」(高さ256メートル)は96年の完成当時、西日本一の高さを誇ったが、テナントが集まらず、ビルを建てた大阪府の第三セクターが経営破綻した。
 ふるさと納税で「100億円還元」を掲げ、返礼品の規制強化に乗り出した総務省と対立している泉佐野市も、りんくうタウン内の施設や空港関連事業の支出で財政が悪化し、ふるさと納税で歳入増を図っているという事情がある。




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