SSブログ

山火事2年消えず苦情も 佐賀の「ボタ山」

 Uploaded by 朝日新聞社 山火事2年消えず苦情も 佐賀の「ボタ山」 (2019/03/07)

山火事2年消えず苦情も 佐賀の「ボタ山」

佐賀県多久市に、2年ほど前から燃え続けている山がある。かつて炭鉱で栄えたまちの象徴「ボタ山」だ。地下の石炭くずに火がつき、放水しても消しきれない。最近、煙が出る範囲が広がったらしく、苦情を訴える市民もいるが、いまのところ、消す方法が見つかっていない。県立多久高校近くの田園地帯。高さ10メートルほどの山の中腹から帯状に白い煙が出ていた。風が吹くたび何かが焦げたような異臭が鼻をつく。
市防災安全課によると、現場は、炭鉱から掘り出した石炭のうち、使えないものを積み上げたボタ山。煙の原因は、2017年春に発生した火災だという。
 土地の所有者が山の木を伐採して焼いていると、地面に燃え移った。消防車が出動し、地表の火災は鎮圧したが、地下から煙が出続けた。再び地表が燃え出さないよう、市と消防は、近くに残っていた木を切って取り除き、定期的な放水と監視を続けているが、今も鎮火に至っていない。
 消防庁の研究機関・消防研究センター(東京)によると、過去にも兵庫や福岡のボタ山や石炭貯蔵場で火災があったが、2年間燃え続けることはあまりないという。地中が燃えるため放水による消火が難しく、完全に消すには、掘削して発熱部に直接水をかける方法が考えられるという。
 市は、掘り返すと、それをきっかけに燃え広がるかもしれないとして、様子を見ている。消防庁の職員と消防の専門家が現地を調べており、対処方法を検討している段階という。




nice!(0) 

nice! 0