SSブログ

ひきこもりの部屋「ここにいる」 写真の叫びは過去の私 渡辺篤さん

 Uploaded by 朝日新聞社 ひきこもりの部屋「ここにいる」 写真の叫びは過去の私 渡辺篤さん (2019/02/09)

ひきこもりの部屋「ここにいる」
写真の叫びは過去の私 渡辺篤さん

チューハイの空き缶やごみに埋もれた一室。鳥かごが置かれた廊下。ずいぶんと古いパソコンや木机が置かれた洋室……。芸術家が、全国のひきこもりの人たちから集めた自室の写真だ。社会から「見えない部屋」は静かに訴えかける。「私はここにいる」と。
 横浜市の現代美術家、渡辺篤さんは、昨夏から全国のひきこもりの人に、インターネットで写真を募った。仙台や東京、名古屋、沖縄など約40人から計160枚が集まった。
「アイムヒア(僕は/わたしはここにいる)」と題したアートプロジェクト。「声なき声に耳を傾け、当事者の存在を肯定し、見る人に想像して欲しい」と渡辺さん。寄せられた写真からは、「社会とつながりたい思い」や「自分の傷を他人に示したい感覚」、「怒りにも似た感情や存在主張」を感じとったという。
渡辺さんは2011年春までの約3年、ひきこもった経験がある。東京芸大院を修了し、芸術家は生き抜くのが難しいと将来に不安を覚えていた.。父との折り合いも悪く、うつ病は10年以上患っていた。いくつもの要因が重なって、横浜の実家の部屋にこもった。深夜に冷蔵庫をあさり、動画配信サイトにコメントを書きこんで、かすかな承認欲求を満たす日々。「社会から徐々に消えゆく『長い自殺』のようだった」




nice!(1) 

nice! 1