「大瀬崎」、海中染める花吹雪

Uploaded by 朝日新聞社　「大瀬崎」、海中染める花吹雪 (2019/02/01)

「大瀬崎」、海中染める花吹雪

駿河湾最奥部から外海に突き出した大瀬崎。約1kmの砂嘴が細長い岬を形づくる。岬の先端の海中は急斜面になっており、一気に水深70mまで落ち込む。潮当たりがよく、栄養が豊富だ。プランクトンを餌にするハナダイの仲間が大きな群れを作る。一気に水深を下げられることから浅場から深場へ深度ごとに変わる魚群を見ることができる。 　明るい浅場では、キンギョハナダイの赤とソラスズメダイのコバルトブルーが映える。そこから潜降していくにつれ、アカオビハナダイ、ナガハナダイ、サクラダイの群れに出会う。いずれも赤を基調にした体色だが、それぞれ色合いや体形が異なる。揺れ動く群れは花吹雪を見るようだ。