農耕馬の「花雪」最高の幸せをつかんだ

Uploaded by 朝日新聞社　農耕馬の「花雪」最高の幸せをつかんだ (2019/01/30)

農耕馬の「花雪」最高の幸せをつかんだ

食用になる運命だった農耕馬が高知県四万十市の里山で、東京から移住してきた夫婦と自給自足の暮らしに挑戦している。馬は「花雪」。メス、５歳、体重約７００キロ。青森県下北半島で生まれた。 　花雪は、同市大用の鈴木健一さんの家族の一員だ。鈴木さんは２０１２年春、東京から移住した。馬が大好きな妻の昌樹子さんは「馬と暮らす生活をしたい」と夢見ていた。 　夫妻は引退した競走馬を預かる「あしずりダディー牧場」（土佐清水市）で、馬の世話の仕方を３カ月間学んだ。そこで首や足が太くずんぐりとした花雪に出会った。食肉用に育てるため競りに出された際、全国の有志に買われて保護され、同牧場に預けられていた。夫妻は可愛い大きな目を見て一目で好きになった。