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興福寺 300年ぶり再建の中金堂落慶法要

Uploaded by SankeiNews 興福寺 300年ぶり再建の中金堂落慶法要 (2018/10/08)

興福寺 300年ぶり再建の中金堂落慶法要

「天平回帰」を目指す世界遺産・興福寺(奈良市)で、焼失後約300年ぶりに再建された伽藍(がらん)中核である中金堂(ちゅうこんどう)の落慶奉告(ぶこく)法要が7日、営まれた。焼失を繰り返しながらも再びよみがえった、平城宮大極殿(だいごくでん)に匹敵する巨大木造建築の威容に見入る参列者約3千人が悲願の実現を祝った。
 同寺は藤原氏の氏寺で、3つの金堂があり、中心の中金堂は平氏の焼き討ちや火災で7回焼失。その度に再建されたものの、江戸時代の享保2(1717)年の焼失後は仮の建物でしのいできた。
 今回の再建は平成22年に立柱式が行われ、幅約37メートル、奥行き約23メートル、高さ約21メートルの規模に復元。本尊は釈迦如来坐像、脇侍は薬王(やくおう)・薬上(やくじょう)菩薩立像(重文)で、周囲に四天王立像(国宝)が並ぶ。本尊に向かって左側には法相(ほっそう)宗の教えを確立、発展させた高僧たちを描いた「法相柱」が再興された。
 法要では、多川俊映貫首(かんす)ら関係者が五色の布を手に屋根の鴟尾(しび)を除幕。声明が唱えられ、散華(さんげ・花びらをかたどった紙片)が華やかに舞った。この後、多川貫首が天平回帰の志が花開くことを願う奉告文を読み上げた。
 落慶法要は11日までで、比叡山延暦寺(大津市)の僧侶による法要も予定されている。一般拝観は20日から。



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