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遠い空の下 織りなす縁 大島紬の製造工程や魅力を伝える大島紬美術館

 Uploaded by 朝日新聞社 遠い空の下 織りなす縁 大島紬の製造工程や魅力を伝える大島紬美術館 (2018/10/07)

遠い空の下 織りなす縁
大島紬の製造工程や魅力を伝える大島紬美術館

産地から遠く離れた大阪に、織り子たちの思いや丁寧な手仕事を伝える「大島紬美術館」がある。大島紬は、鹿児島県奄美大島と鹿児島市で生産される高級絹織物。光沢のある生地に精巧なかすり模様が特徴で、観劇、美術鑑賞、食事会などでのおしゃれ着として重宝される。その魅力を伝える「大島紬美術館」は、大阪府池田市にある。
 ときは4世紀末~5世紀初頭。呉服(くれはとり)、穴織(あやはとり)という姉妹が池田の地に住みつき、機織りの技術を伝えたとされる。市内には、そんな伝説を受け継ぐ呉服神社があり、ご利益にあずかろうと、呉服関係者も参拝に訪れる。市章は、織姫が糸を染めるために水をくんだ井戸や、糸巻きがモチーフになっている。
 本場奄美大島紬織元協同組合代表理事の肥後修朗さんは、縁を感じた。「池田から大島紬のすばらしさを全国の人に伝えたい」。肥後さんは、奄美で3代続く織元。関西の百貨店で予定していた催事を前に、台風で船が欠航して商品を納められなかった経験から、本州に流通拠点を探していた。
 オープンは、明石海峡大橋の開通と同じ1998年4月。機織り機などの道具類のほか、大島紬の歴史や製作工程を紹介する資料館と、多くの反物を手にとって吟味できる展示場を併設している。呉服問屋やバイヤーを相手に、常時600本の反物が保管されているのも圧巻だ。資料館は一般にも開放され、大人200円(要予約)。



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