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京都府漁業調査船がズワイガニの資源調査

 Uploaded by 朝日新聞社 京都府漁業調査船がズワイガニの資源調査 (2018/09/28)

京都府漁業調査船がズワイガニの資源調査

ズワイガニ漁解禁の11月6日を前に、宮津市小田宿野の京都府農林水産技術センター海洋センターが、丹後半島沖の日本海11カ所でズワイガニ資源の調査をしている。今年調べるのは全11カ所。1991年から毎年この時期に実施する調査に同行した。
 9月13日午後、府海洋調査船「平安丸」(183トン)が、船員12人と研究者ら3人と共に同センターを出港。京丹後市丹後町間人沖約20キロの調査ポイントに向かった。
 使うカニかごは底面の直径が1・3メートルの円錐台形で高さ43センチ。入り口の直径は42センチで、餌は冷凍サバだ。水深約235~255メートルの海底に100メートルおきに50個沈めた。海上で待機すること8時間。浅い所からかごを引き揚げていった。カニは1匹ずつ甲羅の幅、爪の太さを測って記録。脚に標識タグを付けて放す。
 船上で山崎淳・同センター長が説明してくれた。京都府のズワイガニ漁獲量は1964年に369・4トンだったが、乱獲などで80年には58・6トンまで減ったという。
 府はカニ資源を保護しようと対策を講じてきた。83年に底引き網漁をできなくする保護区を設置。3メートルの立方体ブロックの魚礁を沈め、カニの孵化、生育に適した場所を作り、物理的に底引き網が入れられないようにした。保護区は丹後半島沖6カ所の約68平方キロメートル。
 2008年には脱皮直後で未成熟な「水ガニ」の漁獲を禁止。漁場が重なるアカガレイとズワイガニの混獲を防ぐ、改良した底引き網を開発した。その結果、資源回復の兆候が見られるという。山崎センター長は「今後は他県とも連携し、日本海全体で資源の保護管理を進めたい」と話す。




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