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view北の実り運ぶ「ジャガイモ列車」

Uploaded by SankeiNews view北の実り運ぶ「ジャガイモ列車」 (2018/09/29)

view北の実り運ぶ「ジャガイモ列車」

連なるコンテナに秋の実りを詰めて、機関車が十勝平野を力強く進む。9月中旬から1カ月間、「ジャガイモ列車」の愛称で知られる臨時の貨物列車が計約1万3千トンの“新ジャガ”を本州へ運ぶ。
 最大震度7を観測した北海道の地震で、列車の運行開始が例年から約1週間遅れた。厚真町周辺の線路にズレや土台がゆがむなど、鉄道網も大きな打撃を受けたからだ。
 9月下旬、士幌町を訪ねると、ジャガイモの収穫は最盛期を迎えていた。
 同町など周辺4町で収穫されたジャガイモは「馬鈴薯コンビナート」と呼ばれる巨大な集出荷貯蔵所に集まり全国各地に運ばれる。
 そのうち一部が帯広市で貨物列車のコンテナに積まれ、朝出発。翌日昼に埼玉県の熊谷貨物ターミナル駅に到着する。その後、食品工場に運ばれ、ポテトチップなどに加工される。
 過去にも北海道のジャガイモ産地は自然災害に悩まされたことがある。
 2年前の夏、台風号によって広範囲で浸水被害を受けた。そのため、原料不足から菓子製造会社は一部ポテトチップを販売休止にする事態にまでなった。
 士幌町のジャガイモ栽培農家、洞田弘子さん(66)は「あの年も本当にひどかった」と振り返る。「幸運にも今回の地震でジャガイモの出来に影響はなかったが、物流が回復するか心配はあった」と収穫作業に汗を流していた。
 JA士幌町によれば、今年の収穫量は平年並みが期待できるという。同JAの食用馬鈴薯課の尾関博幸課長は「貯蔵庫があふれる前に列車が運行してくれてよかった」と安心した様子で話していた。
(写真報道局 鴨川一也)



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