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海のプラごみ回収装置「システム001」、太平洋へ出航 オランダのNPOが開発

 Uploaded by 朝日新聞社 海のプラごみ回収装置「システム001」、太平洋へ出航 オランダのNPOが開発 (2018/09/10)

海のプラごみ回収装置「システム001」
太平洋へ出航 オランダのNPOが開発

海に漂流するプラスチックごみが世界的に問題になるなか、オランダのNPOが、海のプラごみを回収する装置を開発した。9月8日、この装置が米西海岸のサンフランシスコから、実験と回収のため太平洋に向けて出航した。漂流プラごみの回収装置は世界で初めてだという。
 開発したのは、オランダのNPO「オーシャン・クリーンアップ」。「システム001」と名付けられた装置は、全長600メートルのパイプに深さ3メートルの「カーテン」がつけられている。海面にUの字形に浮かべ、海流や波、風の力でプラごみを集める仕掛けだ。GPS(全地球測位システム)やカメラも備えている。
 サンフランシスコから約445キロの沖合で2週間の試験をしたあと、さらに約2200キロ離れた米西海岸とハワイの間の「太平洋ごみベルト」に向かう。ここは日本の4倍にあたる面積に、1兆8千億個ものプラごみが集積するとされる海域だ。集めたプラごみは船で回収し、サンフランシスコに陸揚げしたあと、欧州に送り、リサイクルする。回収したプラごみを初めて陸揚げするのは半年後の予定だ。
 オーシャン・クリーンアップは2013年に、当時18歳だったボイヤン・スラットさんが立ち上げた。装置を開発するために300回近い模型テストや海での6回の実証試験も行った。スラットさんは「60年以上にわたり人間は海にプラスチックを流し続けてきたが、これからは陸地に回収するようになる」と話した。今後2年間で装置を60個に増やし、5年間でこの海域のプラごみを半分にするという目標を掲げる。




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