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肖像は上から目線 しりあがり寿が見た藤田嗣治の軌跡

 Uploaded by 朝日新聞社 肖像は上から目線 しりあがり寿が見た藤田嗣治の軌跡 (2018/08/31)

肖像は上から目線
しりあがり寿が見た藤田嗣治の軌跡


上野の東京都美術館で開催中の「没後50年 藤田嗣治展」。過去最大級の回顧展を、「地球防衛家の人々」などでおなじみの、しりあがり寿さんが訪れた。会場を巡ったしりあがりさんは「渡仏して成功し、帰国して戦争も描き、またフランスに戻った。世界レベルに挑戦した稀有な画家の一生の軌跡が見られる、いい展覧会ですね」と感想を述べた。
 藤田嗣治(1886~1968)について「おかっぱ頭とひげの変な人という印象で、若い頃は深い関心はなかったですね」。
 会場の最初の絵は東京美術学校の卒業制作として描いた「自画像」(1910年)。「いやあ、すごい出来栄えですね。卒業制作とは思えない。上から目線の表情も自信たっぷり。これがどう変わっていくのか、たどっていくのも楽しみです」
 藤田は26歳で渡仏する。エコール・ド・パリの売れっ子になる過程の作品群を追った。「ぼくも若いとき、フランスで勝負しようと、日本らしいものと思って墨絵を持っていったんだけど、日本といえばアニメだろうと言われて、受け入れられなかった。藤田は『乳白色』で戦うんだよね」




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