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三浦雄一郎さんもサポート、登山の健康への効果検証 鹿屋体育大

 Uploaded by 朝日新聞社 三浦雄一郎さんもサポート、登山の健康への効果検証 鹿屋体育大 (2018/07/27)

三浦雄一郎さんもサポート、登山の健康への効果検証 鹿屋体育大

鹿屋体育大は全国で唯一の国立の体育系大学だ。学部は体育学部のみで、スポーツ総合課程と武道課程に分かれ、大学院生も含めた学生数は約800人。計37万平方メートルの敷地には野球、サッカー、ラグビー、陸上の各グラウンドが並び、運動施設は充実している。複数の部が全国レベルの実績を残し、アテネ五輪の競泳で金メダルを獲得した柴田亜衣さんら五輪選手も輩出してきた。
 競技に特化したゼミもあるが、運動生理学やトレーニング学が専門の山本正嘉教授のゼミの特徴は種目を選ばないこと。様々な競技の学生が一緒に学ぶ。
山本教授が専門的に取り組んでいるのは登山の分野だ。教授自身、ヒマラヤの8千メートル峰の登頂歴がある。各地の登山コースで求められる体力の数値化にも関わってきた。
 近年のテーマの一つが、登山が健康や体力づくりに与える影響の検証だ。佐賀県にある金立山(標高502メートル)に週1回登る会の会員を対象に調査を実施したところ、平均年齢は約70歳だったが、高血圧や腰痛などについて厚生労働省の一般的な統計よりも良い結果が出た。「ひざの痛み」といった山でのトラブルも、月1回程度山に登る人より少なかったという。
 70歳、75歳、80歳で世界最高峰エベレストに登頂した三浦雄一郎さんは70歳の挑戦のときから山本教授のサポートを受けてきた。定期的に体力を測定し、高所に耐えうる心肺機能や筋力が備わっているかチェックしている。
 今年6月下旬には、今後予定している南米最高峰アコンカグア遠征に向け、同行する次男で、フリースタイルスキー・モーグルの元五輪選手の豪太さんとともに大学を訪れ、柔軟性や筋力を測定した。雄一郎さんは「ここで得たデータよりも上げようと努力をして、エベレストに登ることができた。山本先生からは高所登山に何が必要かを教わっている」と話した。




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