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「スピード後進国」返上なるか クライミング、強化急ぐ

 Uploaded by 朝日新聞社 「スピード後進国」返上なるか クライミング、強化急ぐ (2018/07/12)

「スピード後進国」返上なるか クライミング、強化急ぐ

2020年東京五輪の新競技に決まったスポーツクライミングは、ボルダリング、リード、スピードの3種目の複合で争う。この中で、日本最大の弱点はスピードだ。2年後の地元開催の五輪に向けて急ピッチで強化が進むが、目標タイムはまだ遠い。日本勢は、ボルダリングとリードで上位が見込めるものの、メダル争いに確実に絡むには、スピードの克服を避けて通れない。
 「6秒87」
 盛岡市で6月にあった複合ジャパンカップで、楢崎智亜(TEAM au)がスピードの日本新記録を打ち立てた。どよめく観客にガッツポーズで応え、「無意識で行ったら新記録が出たっていう感じ」。
 ただ、五輪表彰台を狙うための水準として日本代表のコーチ陣が求めているのは、男子が6秒20、女子が8秒60。女子の日本記録は野中生萌(同)が4月にマークした9秒37で、男女とも目標タイムには届いていないのが実情だ。安井博志ヘッドコーチは、「重圧もある中、常にベストタイムで戦えるわけではない。五輪までには(目標値を)目指したい」とする。
日本はボルダリングのW杯国別ランキングで4年連続1位に輝いているほか、リードも昨季は3位とトップクラスの実力がある。ただ、スピードだけは例外で、昨季は国別ランキング21位。ロシアが「2358点」を積み上げてスピード1位になったのに対し、日本は「1点」という惨状で、そもそもスピードに取り組む文化がなかった「スピード後進国」だ。




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