帰還困難区域の四季 帰れない故郷・福島

Uploaded by 朝日新聞社　帰還困難区域の四季　帰れない故郷・福島 (2018/06/15)

帰還困難区域の四季　帰れない故郷・福島

東日本大震災から７年が過ぎました。東京電力福島第一原子力発電所の事故によって、福島県飯館村から富岡町にまたがる約３３７平方キロメートルの土地は、今も住民が住むことのできない帰還困難区域に指定されています。 　事故によって人々の生活は失われましたが、時間は流れ、四季はめぐります。 夏。草木は、押し寄せるように成長しています。 秋。中間貯蔵施設の建設のために取り壊される家の中を、月の光が照らしていました。 冬。営業を再開したガソリンスタンドの従業員たちは、風雪に耐えながら復興のために働きます。 そして、春。人々に愛された桜が満開になっていました。 これまで私たちは、震災のあった「3月11日」を中心に取材をしてきました。しかし、日常の風景の中にこそ大切なものがあるのではないかと思い、四季を撮影しました。