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海上保安庁 6年ぶりに観閲式 37隻15機が集結 尖閣警備専従船も参加

 Uploaded by SankeiNews 海上保安庁 6年ぶりに観閲式 37隻15機が集結 尖閣警備専従船も参加 (2018/05/20)

海上保安庁 6年ぶりに観閲式 37隻15機が集結
尖閣警備専従船も参加

海上保安庁は19日、海上保安制度創設70周年を記念した観閲式と総合訓練を東京湾羽田沖で開催した。観閲式は尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海警備などの影響で平成25年から開催を見送っており、6年ぶり。全国各地の海上保安部や航空基地に所属する巡視船艇、航空機が機敏な動きを披露して観客を魅了した。

 高円宮妃久子さまと三女の絢子さまのご臨席のもと開催された観閲式と総合訓練には、海保の巡視船艇24隻と航空機12機をはじめ、関係機関の船艇やヘリコプターなど計37隻15機が参加。一般公募などで招待された3074人が4隻の巡視船から観覧した。

 観閲式では隊列を組んだ巡視船艇、ヘリと固定翼機、乗組員らが石井啓一国土交通相と中島敏海保長官の観閲を受けた。続いて、海上自衛隊の護衛艦「はたかぜ」や米国沿岸警備隊の巡視船「アレックス・へーリー」など関係機関の船艇6隻がパレードした。

 訓練は消防船などによる放水から開始。ヘリの編隊飛行に続いて、ケミカルタンカーの爆発事故を想定し、ヘリからロープで降下した特殊救難隊員が海上の乗組員を救助した。救助者を乗せたヘリを大型巡視船の甲板に着船させるとともに、消防船艇がタンカーに放水した。

 対テロ訓練では、「国際テロ組織の不審船」にふんした巡視艇を6隻で追跡。停船命令後にヘリや船上から閃光弾や音響弾を投げて警告し、不審船からの攻撃に小銃で対応して制圧する様子を実演した。最後は、3隻の小型巡視船が時速50キロで移動しながら隊列を変化させ、機関砲を撃つなどする「高速機動連携訓練」で締めくくった。

 訓練には尖閣領海警備に専従する大型巡視船「ざんぱ」(石垣海保)や違法操業に対応する規制能力強化型巡視船「ともり」(宮古島海保)も参加した。両船は24年9月の尖閣国有化後に建造され、尖閣領海警備専従巡視船や規制能力強化型巡視船が洋上での公開訓練に参加するのは初めてとなる。

 海保によると、中国公船による尖閣周辺の領海侵入は続いているが、海上保安庁法が昭和23年5月に施行されてから70年の節目の年に観閲式の開催を求める声が強く、国民に海保業務への理解を求める重要な機会になるとして開催を決めた。昨年は東京湾を受け持つ第3管区海上保安本部が小規模の総合訓練を主催した。




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