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九州北部豪雨乗り越えバラ園が再開へ 新幹線運転士がオーナー

 Uploaded by 朝日新聞社 九州北部豪雨乗り越えバラ園が再開へ 新幹線運転士がオーナー (2018/05/06)

九州北部豪雨乗り越えバラ園が再開へ 新幹線運転士がオーナー

昨年7月の九州北部豪雨で、泥水にのみ込まれた福岡県朝倉市の私設バラ園が復活した。オーナーである新幹線運転士が手で泥をすくい取って除き、植え直した。5月12日から再び一般公開される。
 朝倉市の中心から約6キロの大庭地区。JR西日本の新幹線運転士、井上博之さんのバラ園だ。九州北部豪雨で近くの川がはんらんし、井上さん宅に面した約950平方メートルのバラ園に大量の土砂が流れ込んだ。バラは根元から倒れ、脇役として大輪を引き立たせるラベンダーやセージといった下草も泥に埋まった。5年前から一般公開し、同僚や園芸仲間だけでなく、地域住民も招いた交流の場となっていた場所。
井上さんは1996年に自宅を新築し、朝倉に移り住んだ。その自宅も床上15センチの浸水被害に遭った。家の泥の撤去が一段落したのは昨年12月。ようやく「バラ園が再開できれば、立ち上がれたことになる。ほかの被災者を元気づけることもできるのでは」という気持ちがわいてきた。
 まずはバラ園を埋め尽くした泥との格闘だった。下草を傷めないよう、すべて手作業で撤去。宿泊勤務を含めて月10回ほどの乗務の合間を縫って、泥をバラ園の隅に積んでいった。「手伝うよ」と声をかけてくれた同僚らも多かったが、「再起の象徴だから」と1人での作業にこだわった。
 むき出しになったバラの根は培養土で固めて立て直した。土を入れ替え、下草の苗を植え、種をまいた。バラの花も咲き、下草もそろい、例年通りの5月第2土曜日のオープン予定日に間に合った。




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