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view 鮮やかな緑が覆うジオパーク 静岡県伊東市・大室山

 Uploaded by SankeiNews view 鮮やかな緑が覆うジオパーク 静岡県伊東市・大室山 (2018/05/05)

view 鮮やかな緑が覆うジオパーク 静岡県伊東市・大室山

小型無人機の高度を上げていくと、お椀(わん)を伏せたような山の姿が手元のモニターに現れた。芽吹き始めたススキなどの野草が山肌を緑色に覆い、尾根を巡る歩道が、ぽっかりと開いた火口を白く縁取る。
 伊豆半島東部にある「大室山」(静岡県伊東市)。標高580メートルで深さ?70メートルの噴火口がある伊東市のシンボルだ。約4000年前の1回の噴火活動でできた単成火山の典型として、平成22年に国指定の天然記念物に指定された。
 およそ700年前から続く山焼きの慣習が、雑木の生育を抑える。美しい山の形を保ってきた〝秘訣〟だ。
 伊豆半島一帯は、約60万年前、南方のフィリピン海プレートに乗って本州にぶつかった火山島が由来。その地質学的なユニークさなどが評価され、今年4月、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)から国内9例目となる「世界ジオパーク」に認定された。
 火口へは片道6分のリフトで行くことができ、1周を20分ほどで「お鉢巡り」ができる。静岡市から訪れた有馬純業さん(57)は「ジオパーク認定を知って、約20年ぶりに来ました。山頂からの眺めはまさに絶景。地形や眺望を新鮮な目で楽しめました」と満喫した様子だった。
 3年前には国内推薦を受けながら、認定を見送られた経緯があっただけに「今回の決定は喜びもひとしお」と田畑朝恵さん(67)は感慨深げだ。田畑さんは、平成24年の日本ジオパーク認定以前から、PR活動を続けてきた。「地元の人たちにも地域の魅力を改めて知ってもらう機会になれば」と話している。
(写真報道局 古厩正樹)




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