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京都・四条通を西へ歩く

Uploaded by 朝日新聞社 京都・四条通を西へ歩く (2018/03/25)

京都・四条通を西へ歩く

明治維新から今年で150年。京都の人は言う。都の座を東京に奪われた京都が再起をかけたのが、コンクリートによる近代化と教育だと。古都とモダンの出会いの足跡を探して、京都一のにぎわいを見せる四条通を西へ歩いた。 四条通は平安京の四条大路を起源とする。内裏がある上京に貴族の邸が集まり、下京には商業地ができた。四条通は町衆らによる祇園祭の舞台となり、豪華な懸装品に彩られた現在のような山鉾巡行も室町時代には行われていたという。
 四条大橋は水害で何度も流されたが、13年に京都市がコンクリート製の橋を完成させ、市電を通した。古写真には装飾を排したモダンな姿が見える。同時期の三条大橋や五条大橋が和風だったのと対照的だ。現在の橋は42年にできたが、かつての橋と同じデザインが七条大橋に残る。
 橋をはさんで二つの洋館がある。ともに1926年(大正15年)にできた。「レストラン菊水」は丸みのある塔屋にスペイン瓦がふかれた建物だ。一方、中華料理店「東華菜館」は日本に西洋建築を普及させたヴォーリズが設計した。建築時はこちらも西洋料理店で、食材の魚や貝などが壁に装飾されている。4代目となる菊水の奥村洋史社長は「味だけでなく、街の景観の一部として市民から親しまれたからこそ、100年続いている」と語る。




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