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ベッドタウンになぜ 「秘境駅」近鉄生駒ケーブル霞ケ丘駅

 Uploaded by 朝日新聞社 ベッドタウンになぜ 「秘境駅」近鉄生駒ケーブル霞ケ丘駅 (2018/01/19)

ベッドタウンになぜ
「秘境駅」近鉄生駒ケーブル霞ケ丘駅

「秘境駅」。民家もない山の中、なぜそこにあるか分からない駅を、鉄道ファンはそう呼ぶ。秘境とは無縁そうな奈良県生駒市にもあると聞いた。
1日5万人近くが利用する近鉄生駒駅。そのそばに近鉄生駒ケーブルの鳥居前駅がある。まず宝山寺線(0・9キロ)に乗り、宝山寺駅で生駒山上遊園地に向かう山上線(1・1キロ)に乗り継いだ。2駅目で降りた。勾配のあるホーム。その先に終着駅、生駒山上駅が小さく見える。まわりは林。ここが秘境駅と言われる霞ケ丘駅だ。なぜ霞ケ丘駅はあるのか。宝山寺駅の事務室を訪ねると、原田雄弘助役が教えてくれた。
 山上線は2台の車両で運行する単線。2台は1本のワイヤロープでつながっており、片方が上に進むと、もう片方が下がる。宝山寺近くに設けた梅屋敷駅に車両が止まると、もう一方の車両も途中で止まる。その位置にできたのが霞ケ丘駅というわけだ。
 「降りる人はほぼゼロ。いると逆にびっくりする」と原田さん。駅名の由来は記録が残っていないが、「ちょうどあの辺りで霧が出ることがある」そうだ。
 宝山寺線が開通したのは1918(大正7)年。国内最古の旅客用ケーブルカー、生駒ケーブルは今年、開通100周年を迎える。




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