原発事故後初の７年ぶり出初め式 福島・浪江町の請戸漁港

Uploaded by 朝日新聞社　原発事故後初の７年ぶり出初め式　福島・浪江町の請戸漁港 (2018/01/02)

原発事故後初の７年ぶり出初め式　福島・浪江町の請戸漁港

福島県浪江町の請戸（うけど）漁港で２日、航行の安全と豊漁を祈願する伝統行事、出初め式が２０１１年以来７年ぶりに行われ、原発事故前の約３割にあたる約２０隻が参加した。 　請戸地区は津波で被害を受け、今も更地のままだが、漁港は岸壁が復旧。昨年２月に漁船が戻ってきた。３月には町の一部で避難指示が解除され、漁師たちは漁港を拠点に試験操業を続けている。 　午前８時過ぎ、津波で流された請戸地区の神社と宮司に代わって、隣の地区にある初発神社の禰宜、田村貴正さんが漁船を前に神事を執り行った。「亡くなった宮司さんも見ていてくれると思う」。おはらいを受けた漁船は大漁旗を掲げて出港した。