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view 鳴子峡の陸羽東線 錦秋駆け抜け一世紀

 Uploaded by SankeiNews view 鳴子峡の陸羽東線 錦秋駆け抜け一世紀 (2017/11/04) 

view 鳴子峡の陸羽東線 錦秋駆け抜け一世紀

切り立った断崖が紅葉に染まる。赤や黄に色づいたブナやカエデの木々が、荒々しい岩肌やマツの深い緑と調和した景色が見事だ。宮城県大崎市の鳴子峡で紅葉が見頃を迎えた。
大谷川が刻んだ深さ100㍍にも及ぶ急(きゆう)峻(しゆん)なV字谷は?月下旬から?月中旬にかけて、一年で最も色鮮やかな季節となる。鳴子温泉で知られる鳴子峡は、東北屈指の紅葉スポットとして毎年多くの観光客が訪れる。
その峡谷に汽笛が鳴り響く。トンネルを出たJR陸羽東線の短い列車が鉄橋をゆっくりと走る。この時期、一部の列車は峡谷を望める60㍍ほどの区間を減速して走行する。車窓から紅葉の絶景を楽しんでもらうサービスだ。
小牛田(宮城県美里町)~新庄(山形県新庄市)間94・1㌔を結ぶ陸羽東線は大正2(1913)年、小牛田~岩出山(宮城県大崎市)間24・8㌔が開業した。4年後の11月に現在の路線になり、今月1日で全線開通100周年を迎えた。
10月下旬、谷底まで続く鳴子峡遊歩道を散策してみた。つづら折りの道をゆっくりと下る。滝の音を聞きながら、ひんやりとした秋の空気が気持ちいい。家族で記念撮影をしていた福島県郡山市の木村吉孝さん(43)は「赤と黄の紅葉と、緑の葉の組み合わせが絶妙なバランス」と渓谷を見上げた。
今年の紅葉はどうだろうか。「この?年で3本の指に入る美しさですよ」。長年、鳴子峡を見てきた旅館経営の高橋聖也さん(54)は話す。
紅葉したばかりの葉の色も鮮やかできれいだが、11月上旬からの葉の色も「哀愁が漂うようで捨てがたい」という。そして「午後4時前後の、やわらかい光が照らす瞬間が美しい」と、地元の人ならではの見どころを話してくれた。
(写真報道局 大西史朗)




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